About “Grounding”
アース(設置)をとる
アースとは ── 大地の回路を利用すること
「アース」は、機器の誤作動や人体の感電を防止するための電気の逃げ道のことです。
アースは英語でearth(地球)ともground(地面)ともいいますが、日本語では「接地」と訳されます。EU諸国や韓国などのようなハイボルテージ(250ボルト)の電気を使用している国では、このアースが義務付けられています。(※日本でも200ボルト以上はアースが義務化されています)
皆さんの身近なところでは、屋内コンセントに左図のような「接地(アース)極付コンセント」を見かけることがあるかと思います。イラスト(右)の蓋が付いている部分が接地端子であり、イラスト(左)の丸い穴の接地局がアースです。
実は、電気の設備基準が決められている内線規程というルールでは、「すべての部屋にアース付のコンセントを設けること」が推奨されていますが、日本で使われている電気は100ボルトが中心であるため、私たち日本人には、アースにはあまり馴染みがなく聞き慣れないという方も多いようです。
あまり知られていませんが、アースには、電磁波の「電場」を逃がしてくれる効果があります。人のカラダに伝搬し、誘導電流を起こして、帯電状態を作り出すのが電場です。アースの習慣がない日本の住環境は、実は深刻な電場の問題を潜在的に抱えていると言えます。
つまり、電気の副作用である電磁波の影響を最も受けやすい環境に置かれているのは、実は、私たち日本人であることをあらためて認識しておく必要があります。
What’s “All Earth®” ?
オールアース®とは?
オールアース®とは── 電気の恩恵を受けながら、電気の副作用である電磁波の影響を最小限に抑えた「住まいの電磁波対策」技術のことです。
朝露が陽光でキラキラと乱反射する芝生の上を、素足で歩いてみる。
家族みんなで公園の芝生の上に寝転がって空を眺めてみる。
大地と一体になる心地がして、なんだか心もカラダも元気になる。
そんな心地よい住まいがあればいいな。という根源的な想いから、アースを利用して、電気を使うと発生する「電磁波」を大地へ逃がし、私たちのカラダへの伝搬を抑制する住まいの電磁波対策技術を確立し、「オールアース®」と呼んでいます。
Why “All Earth®” ?
なぜ、オールアース®が必要なのでしょうか?
日本は電磁波で溢れている!?
【電磁波対策が必要な背景】
海外の住宅との比較で分かってきたこと ── 日本の住環境だけが特殊!?
実際に、電磁波の影響レベルを具体的数値でみると、日本の住宅は150V/m~450V/mという数値であり、これは海外の平均値からすると、10倍~40倍と、異常に高い数値を示しています。これは前出のとおり、諸外国の多くは、200V超えの高電圧が主流であるため、感電から身を守るために、家電や電設装置、住環境の中にアースが当たり前に備わっていることが最大の要因です。
またWHOの「クライテリアNo.238のP-68」にて公表されているデータを読み解くと、電気に依存した生活様式そのものが加速度的にデジタル化する中、諸外国はと言うと、照明とコンセントの数そのものが日本の平均の4分の一であるため、屋内配線も少ないことが分かっています。とりわけ、健幸先進国と言われるドイツやスウェーデンなどでは、日本のように電磁波による大きな問題は起こっていません。
つまり、アース(大地の回路を利用して電気を逃がすこと)が当たり前になっているの諸外国に対し、アースに馴染みのない私たちの日本だけが、いわゆる『デジタルジレンマ』=電気の利便性が生んだ落とし穴にスッポリと陥ってしまっている特殊な環境下にあることを認識しておく必要があります。
オールアース®による電磁波対策が必要な根拠 ──「家」が、電磁波の発生源!?
【家屋の電気設備の推移】
※これらの数値は(株)レジナが独自に調査を行った平均値です。
従来:築35年以上(昭和53年以前) 15棟の平均数値です。
現在:新築5年以内(平成20年〜25年) 550棟の平均数値です。
※表記している配線は一般的な単相2線及び単相3線の電力ケーブルのみを指しています。
電気の使用量が増えた。
電気の使用量は、この50年間で10倍以上になりました。それに伴い、新築住宅で使われる屋内配線は950mと、40年前の建物と比較すると6倍以上にのぼっています。それは、より多くの電気製品や照明を使うようになったのですから当然です。
つまり、生活環境の進化に伴って、電気の副作用である電磁波の発生源が、昔とは比較にならないくらい増えたことになります。
電磁波の発生源は「家」
屋内配線が通っている付近の床や壁には、電場が伝播します。そして、その床の上に座っていたり、壁の近くに置かれたベッドで寝ていると、電場は人の身体に集まってしまいます。
その状態で身体の電場を測定すると、世界で最も厳しいとされるスウェーデンのガイドラインの10倍にもなり、床面やベッドの上よりも身体のほうが高い数値になることもあります。そして、屋内配線からの電場の数値は、パソコンに触れている時とほぼ同じです。
つまり、「家」が、電磁波の発生源となっているのです。
この屋内配線は、常に電圧がかかっている状態ですので、電場を発生させ、特に木造2階建ての2階の床はもっとも強くなります。それは、どうしても1階の天井裏に配線が集中してしまうからです。
なぜ「オールアース」が必要なのか?
もう一つの理由は、「住まいの電化」の進展に対して、こうした屋内配線からの影響を軽減するための工法が必要な時代になってきたからです。
For All Earth® Life
電磁波先進国からオールアース®生活のあり方を学ぶ
アースは、限りなく地球に近い環境を創造します。
【バウビオロギー(建築生物学)の3要素】
電磁波の影響を限りなく最小限に抑えるためのヒント
住環境における電磁波に関して、ヨーロッパ各国と日本では、ガイドラインや一般的な認識の違いがあり、また設備にはこのような違いがあります。
①コンセントはすべてアース端子付き。
②パソコンはすべてアース端子付き。
③日本と比べて照明、コンセントが少ない。
④日本と比べて屋内配線の使用量が3分の1。
⑤電気毛布や電気カーペットは使わない。
スウェーデンには世界一厳しい電磁波のガイドラインがあります。そして、ドイツにはバウビオロギー(建築生物学)という概念があり、住まいの「4つの環境要素」の1つとして電磁波を挙げ、寝室に限定した規定を設けています。一方で日本にはまだ、現実的な規制値さえもありません。
ヨーロッパ諸国よりも身体に負荷がかかる電気環境にある日本で、電磁波の影響を受けないためには、どうすれば良いのでしょうか?その答えこそが、オールアース®の技術に凝縮されています。